2011年10月27日木曜日

女は髪が命というものね。







むふっ。髪型変えました。
ボルドーカラーに挑戦しようかと思っていたのですが、今は情念込めて伸ばし中なので傷まないようにリタッチだけにしておきました。
ハサミも入れず、ほんとパーマだけ。
イメージはベティちゃん。
真っ赤なグロスも似合うかしら。



叔父が美容師で母が器用という環境で育ったので美容院デビューが比較的遅く不快感や緊張感で苦手意識が強かったのですが、最近は飛び込み客で行くことが多いです。
そして美容院で過ごす数時間を楽しんでいます。
シャンプーはいいね、シャンプーは。
手仕事はやはりいいです。
シャンプーを機械化している美容院はもう二度と行くもんか。
怠慢です。あれはよくない。
ドライヤーで乾かしてもらうのも大好きです。
猫の気分です。



あと飛び込みで行くというのがいいのかもしれません。
前々から予約すると無駄に迷って思ってもいなかった髪型をオーダーしてしまったり、そもそも行くことそのものが面倒になって予定日の数日前から鬱になったりするので、「あっ今日美容院日和!」「あっこの髪型にする!絶対する!」という気分で行くのがいいのかもしれません。
美容院に電話をかけ「今日はいっぱいなんです」と言われても「あぁうんそうだよな。急だもんな」と思えるし、じゃあ別の美容院に行ってみるかと新たなお店探しにも繋がります。



私は誰かを誘うときもそうかもしれません。
前々からの約束は怖いです。
ドタキャンするのもされるのも怖いです。
そして「行きたい!」「会いたい!」というテンションを持続できるかしてもらえているかも不安です。
非常に面倒な女ですね。
今日、明日で誘うとそもそもがダメ元なので断られてもそりゃそうだと思えるので楽です。
あぁ、でも好きな人からのお誘いだと多少先でもその日までにもうちょいかわいくなろうと努力したり、手帳に書き込んだその日の予定ににやにやしたりできるから悪くないなぁ。

で、何の話でしたっけ。



とにかく髪型を変えると気分も変わる。
この髪型に変えてからすぐ心躍る出来事があったので、いたく気に入り、わくわくしています。

2011年10月8日土曜日

生まれた季節がまた巡ってきて。





こんにちは、10月。
気付けば1週間。
お店を始めてから、週単位で時間を捉えることが増えたのですが1カ月の間に1週間はほぼ4回しかないのですね。
速くて長い日々を過ごしております。


その間にひとつ大人になったりしていました。
えぇ、わかってます。
とっくの前からあたしは大人です。石投げないで。
受け止めてはいますがなんかこんなに生きちゃってるのにこんなですいませんみたいな気持ちです。







ただ、おめでとうと言ってもらえるのは照れながらもうれしく、受動態で生まれてきた我が身だけれども生まれて来てくれてありがとう生きていてくれてありがとうなどと言われるといや生かされているんですよ卑しくもと思うのです。
そして同じように大切な人にあたしは同じ思いを抱くのです。ああこういうことなのだな、と。

たぶん人はその時その時に必要、というとなんだかすごく利己的だけれど、出会うべく人に出会っているのだと思います。
出会いは気付き。
気付きのセンサーは電源をオンにしていなければいけないし、その時の自分が、相手のセンサーが反応してくれる状態でなければ出会えません。
本や音楽や映画は一方的でいいけれども、対人間はそうはいかない。
呼応し合うことなどそうそうあるものじゃなくて、気恥かしいけれどそういうことを奇跡と呼ぶのかもしれません。
奇跡は光。縛っておくことができるものじゃない。失わないでいることもまた奇跡。





あたしは今、とてもシンプルで真っ直ぐな情熱を胸に生きています。
まいのまは、真っ直ぐのまだってお父さん言ってた。

幸せはなるものでもしてもらうものでもなくて感じるもの。
あたしは勝手に感じてやろうと思うのです。
どこかで誰かが泣いていると思えばその幸福感は途端にしぼむ、そういう類のものだけれど、それでも嗚呼ごめんなさい、あたしは幸せを感じてしまうのですと鳴くでしょう。
永遠に続くものではないとわかっているからこそ私は抱き締め、たしかにここにあることを確かめるのでしょう。
「弱虫は幸福をさえおそれるもの」だと太宰治は書いています。
あたしは本当に弱虫です。
勝手に感じてやろうだなんて乱暴に言っていますが本当は怖い。
失うときの事を考え怯えているのです。
たとえば、会える日をすごく心待ちにしていて指折り数えてああ明日会える会える、でも夜にはバイバイしてまた別々のお家に帰り、別々のおふとんで眠るのだな、哀しいなぁさみしいなぁという感覚。
だからと言って会わないのは愚かなことです。
だからと言って抱き締めないのは愚かなことです。
どこまでいっても誰といても孤独です。液体となって混ざり合ってしまいたいと願うことあっても別々の個体であることは変わらぬのです。だからこそです。

思っていたより生きてしまいましたがそれでも人生は短い。
あたしはその短き人生に夢を見る。
もう夢など見るかと思っていたのにね。お前のようなものがそんなものを見るからろくなことにならないのだと思っていたのにね。ごめんなさい。
あまりに素直にむくむくと沸き上がるこのこれはどうしようもないのです。
そして、あたしはまたそれにひたむきになってしまうのでしょう。真っ直ぐのま。
そういうものに逆らって押し込めて見ないふりして生きる空しさをあたしは知っていて、もう二度とそんなふうになりたくはなくて、むしろそういうものに生かされているのです。
そんな灯を持っているあたしは幸せよ。ありがとう。ありがとうね。

死なないようにでもなんでも今まで生きてきました。
これからも生きてゆきます。
どうしてもどうしても生きていてほしい人がこの世界にはいる。
明るい日と書いて、明日。
歩いてゆくよ。
抱き締めてゆくよ。