おめえら、やっぱ仲間だ！！！

高校時代、あたしは体操部に所属していて、でもまぁ体操部といってもバク転ができるわけでもなく車輪ができるわけでもないんです。
体操部の当時の顧問だったおじいちゃん先生に内申書を見られて半強制的に入部。
体操部の場所と名を借りて、5歳から続けていた新体操を中学卒業と同時にやめようと思っていたのですが、まさかまさか高校でも続けることとなったのです。
もう腰が悲鳴あげているし、そんな体操部の片隅で新体操するとかどうよと思ったけれど、生徒指導のおじいちゃん先生がゴルフクラブを振りながら重低音であたしを口説くのに怯え、「ここであたし、やりませんなんて言ったらぜってーあれで殴られる！！！」と入部届けを書いてしまった。
それでもあたし、今じゃ本当に感謝しているの。
あたしはやたら忙しい高校生活を送る羽目になったけれど、とても濃厚な時間、それは確実にあたしを精神的にも肉体的にも鍛えてくれたし、なにより素敵な出会いを素敵な仲間をくれたもの。



今日はそんな仲間のひとりの結婚式。
新郎の彼は高校時代、おとなしくてなかなか心を開いてくれなくて、無愛想に見えてしまう人だった。
でも、本当はとても純粋で優しくてかわいいとこがある人だった。



高校卒業後、年に1度ほど会う度に社交性を身につけ、垢ぬけていく彼にあたしはこっそり驚いていた。
この人、こんなに前向きだったっけ。
この人、こんなに好奇心旺盛だったっけ。
そして、1番やる気なさそうだったのに、体操まだ続けてるの？


今日、なんだかすごく納得した。
彼はこんなにたくさんの人と出会って、そしてなにより奥様と出会って、こんなふうになっていったんだなぁって。
もちろん、彼がとってもいいヤツだからみんなに大事にされるのだろうけれど。


ふふふ。
あいつ、調子に乗ってたな。
今日くらい許してやるけどｗｗｗ

キャプテンだったあいつはあたしを送ってくれた。
帰りの車であたしの話を聞いて泣いてくれた。
あたし、運転中だよ！！って焦ったし、びっくりしたけど、うれしかったよ。
くっそ、おめぇもやっぱいいヤツだ！！！
おめぇの幸運祈ってる！！！



それぞれ、違う場所で違う時間を過ごしているけれども、変わらずにいてくれる。
ありがとう。
おまえら、ずっと仲間だぞっ！！！



ただ会う度に気付いてくれないのやめてもらえませんか！！！